◎ 食品検査

 多種類の食品添加物の使用、輸入食品の増加など、飲食物に関する状況は年々複雑になっています。
 厚生労働大臣指定食品検査機関として、安心で健康な食生活が送れるよう食品検査を行っています。

● 微生物学的検査

  1 汚染指標
     ・一般細菌数
       食品の微生物汚染の程度を示す指標です。
     ・大腸菌・大腸菌群
       糞便汚染、環境衛生状態の指標です。
     ・耐熱性芽胞菌
       加熱に対して強い抵抗性があり、食品の品質低下や腐敗に関与する菌種です。

  2 食中毒原因菌
     ・腸管出血性大腸菌O−157
       溶血性尿毒症症候群(HUS)防止対策の上から各種の食品、飲料水、環境材料
       などについて本菌の検査が行われています。
     ・サルモネラ
       本菌は汚染された食肉、鶏卵、牛肉およびこれら加工製品を喫食することにより食
       中毒を引き起こすおそれがあります。
     ・黄色ブドウ球菌
       本菌はサルモネラ、腸炎ビブリオとともに食中毒の原因菌として重要視され、ヒトの
       手指、体表や家畜にも広く分布しています。
     ・腸炎ビブリオ
       夏期の魚介類(生食)による食中毒の大半が本菌によって起こります。
     ・セレウス菌
       本菌は土壌、塵埃などに分布していて、食品を汚染し腐敗の原因となります。

  なお、レジオネラ症原因菌としてレジオネラ属菌検査も行っています。

● 理化学的検査

   1 成分検査
    食品中の栄養成分の検査です。
       検査項目
         7成分(水分、蛋白質、脂質、炭水化物、灰分、エネルギー、食塩相当量)
         ビタミン(ビタミンA、ビタミンC)
         無機質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、マンガン、亜鉛、リン、セレン等) 

   2 残留農薬検査
    食品中の残留農薬の検査です。
       検査項目
         有機リン系農薬(ダイアジノン、EPN、ジクロルボス、マラチオン等)
         有機塩素系農薬(BHC、DDT、アルドリン、エンドリン等)

   3 汚染物質検査
    食品中の汚染物質の検査です。
       検査項目
         カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、スズ、ニッケル、PCB等

   4 器具及び容器包装の規格検査
    食品用器具及び容器包装の安全性を確保するための、食品衛生法に規定する規格基準の検査です。
       検査項目
         重金属、蒸発残留物、過マンガン酸カリウム消費量、カドミウム、鉛、フェノール
         ホルムアルデヒド、ビスフェノールA等

   5 食品添加物検査
    食品衛生法で使用基準の定められた食品添加物の検査です。
       検査項目
         保存料:ソルビン酸、安息香酸
         酸化防止剤:BHA、BHT、EDTA
         漂白剤:二酸化イオウ
         人工甘味料:サッカリンナトリウム
         発色剤:亜硝酸塩、硝酸塩
         品質保持剤:プロピレングリコール

   6 乳及び乳製品の成分検査
     牛乳及びその成分を原料として製造した食品の成分検査です。
        検査項目
          無脂乳固形分、乳固形分、乳脂肪分、水分、比重、酸度等

   7 清涼飲料水の製造基準検査
      清涼飲料水、ミネラルウォーター類に使用する原水の適合検査です。
        検査項目
          一般細菌、大腸菌群、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、六価クロム、シアン、
          硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素、フッ素、有機リン、亜鉛、鉄、銅、マンガン、
          塩素イオン、硬度、蒸発残留物、陰イオン界面活性剤、フェノール類、有機物、
          pH値、味、臭気、色度、濁度、セレン、バリウム、ホウ素、硫化物