◎ 健康診査(特定健康診査・後期高齢者健診・健康診査・生活機能検査等)

 問診・身体測定(身長、体重、BMI)・尿検査・血圧測定・心電図検査・血液検査(貧血、血清脂質、肝機能、腎機能、血糖、HbA1c)・眼底・診察を実施し、主に生活習慣病や介護予防に役立てる健康診断です。平成20年度からは特定健康診査
      



◎ 結核検診

 胸部のX線間接撮影を実施しています。
 結核は決して過去の病気ではありません。日本では平成11年に4万3千人(新活動性分類)を超す新規結核患者が発生し、今後も蔓延の危険性が指摘されている感染症です。



◎ がん検診

 鳥取県健康対策協議会(以下「健対協」という。)がん登録対策専門委員会の報告によると、がん部位別罹患割合(平成12年)は、男性では胃、肺、肝臓、結腸、前立腺の順で高く、女性では胃、結腸、乳、肺、子宮の順で高いです。
 平成15年の鳥取県におけるがんによる死亡は、1,844人で全死亡の30.4%を占めています。がん死亡率(人口10万対)の都道府県別高率順位で全がんでは第3位、胃及び腸は5位、肺は6位、子宮は第9位です。
 当事業団では、がんを早期に発見し早期の治療及び延命、救命に結びつけるために、各種のがん検診を実施するとともに、その精度の向上に努めています。

胃がん検診

 問診、平成16年度より「消化器集団検診学会標準撮影法」に基づき、高濃度低粘性バリウムを使用した間接撮影(8枚撮影法)に変更、実施しています。写真の読影は健対協の読影委員会で行っています。
 検診でのがん発見率は0.2%程度ですが、早期のがんが発見され、撮影法及び造影剤の改良等により、きわめて小さい胃がんも見つかっています。

肺がん検診  問診、胸部X線間接撮影(一部直接)と喀痰細胞診を実施しています。胸部写真の読影は健対協の読影委員会で行っています。平成15年度末の検診発見がん予後調査結果では、がん発見率は0.06%で、そのうち極めて早期のIA期がんは34.8%です。
 鳥取県では、肺がんの死亡率は、男性では平成7年より胃がんをぬいて第一位です。全体でも平成10年より1位になっています。
大腸がん検診  問診、便潜血検査(免疫法の2日法、又は1日2個法)を実施しています。
 この検診は食事制限は全く必要なく、動物等の血液には反応しない検査で、有効性は高く評価されています。
 大腸がんは食生活の欧米化によって増加しております。
検診によるがん発見率(平成14年度)は0.24%です。
肝臓がん検診  肝炎ウイルス検査(HBs抗原・HCV抗体)を実施しています。
 肝臓がんの主な原因となるB型・C型肝炎ウイルス感染は、早期発見と継続的な健康管理が大切です。
 B型肝炎ウイルスは母子感染をする場合がありますが、感染した場合はキャリア(ウイルスをもち続ける)となり、約1割が慢性肝炎に移行し、そのうち5〜6%の人に肝硬変や肝臓がんが合併します。
 C型肝炎ウイルスに感染すると、慢性肝炎へ移行し、放置すると徐々に肝硬変・肝臓がんと進む恐れがあります。肝臓がんになった患者さんの約8割がC型肝炎ウイルスの陽性者であることがわかっています。
子宮がん検診  問診、子宮頸部と子宮体部の細胞診と内診を実施しています。
  子宮がんは子宮の入り口にできる頸部がんとその奥の体   部にできる体部がんがあります。検診でのがん発見率(平成14年度)は0.12%です。
乳がん検診

 問診、平成16年度後半より従来の視診・触診による検診に加え、より小さいがんの発見が可能なマンモグラフィ(乳房撮影)を併用した検診を実施しています。
 厚労省の指針に従い、40歳以上の女性について2年に1回実施します。
 全国では、女性のがんの罹患1位であり、より早期の救命できるがん発見が期待できます。

 撮影は、マンモグラフィ検診精度管理委員会認定技師が実施、写真の読影は健対協の読影委員会で行っています。検診でのがん発見率(平成14年度)は0.13%です。
 乳がんは自己検診のできる数少ないがんのひとつで、検診を受けるだけでなく、乳房の定期的な自己検診が奨励されています。

甲状腺がん検診   乳がん検診と併せて視診・触診を実施しています。
前立腺がん検診

 腫瘍マーカーの前立腺特異抗原(PSA)測定により実施しております。
 前立腺がんは高齢化と生活習慣の欧米化に伴い、最近日本でも急増しています。前立腺がんは発育速度が大変遅く、初期にはほとんど症状がありません。早期発見に検診が有効です。事業団の検診では、がん発見率(平成15年度)は1.7%でした。



◎ 骨粗鬆症予防検診

 中手骨のX線フィルムから骨塩量(MD値)の測定(CXD法)を実施しています。
 骨はカルシウムや線維などで形成されていますが、その量は30歳代でピークに達し、その後加齢とともに減少します。減少により骨の中身がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる状態を骨粗鬆症といいます。特に50歳以上の中高年婦人に多い病気で、女性ホルモンの分泌減少が大きく関係しています。骨塩量測定で、目に見えない骨の変化を知ることができます。



◎ 一般健康診断

 労働安全衛生法に基づく健康診断には、雇入時の健康診断・定期健康診断・特定業務従事者の健康診断・海外派遣労働者の健康診断・その他の健康診断があります。
 それぞれ定められた時期に実施し、働く方々の健康管理のために情報を提供しています。
 ●健診項目
   ・ 既往歴および業務歴の調査
   ・ 自覚症状および他覚症状の有無の検査
   ・ 身長・体重・視力および聴力の検査
   ・ 胸部X線および喀痰検査(医師が必要でないと認める場合:省略)
   ・ 血圧の測定
   ・ 尿検査(尿中の糖および蛋白の有無の検査)・・・ウロビリノーゲン・潜血を追加している
   ・ 貧血検査(赤血球数、血色素量) ・・・ヘマトクリットを追加している
   ・ 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
   ・ 血清脂質検査(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)
   ・ 血糖検査(希望がある場合:HbA1cを追加)
   ・ 心電図検査
   ・ 診察
   ・ 総合判定
               
 なお、その他の健康診断は、結核健康診断、給食従業員の検便です。
      



◎ 特殊健康診断

 労働安全衛生法とじん肺法で定められた特定の有害業務に従事する労働者を対象とした健康診断です。
 特殊健康診断には、じん肺健康診断、有機溶剤健康診断、鉛健康診断、電離放射線健康診断、特定化学物質健康診断、高気圧業務健康診断、四アルキル鉛健康診断(未実施)、歯科健康診断(未実施)があります。
 



◎ 行政指導による健康診断

 行政指導による健康診断の対象は、30業務あります。このうち、紫外線・赤外線にさらされる業務、著しい騒音を発生する屋内作業場などにおける騒音作業、重量物取扱い作業・介護作業等腰部に著しい負担のかかる作業、VDT作業の4健康診断を実施しています。



◎ 心とからだの健康づくり(THP:トータル・ヘルスプロモーション・プラン

 THPは従来の健康管理に加えて、労働者の心身両面にわたる健康の保持増進を目指した健康づくりの措置です。
 問診・生活状況調査・医学的検査・運動機能検査・運動等の指導票の作成を実施します。



◎ 総合健康診断(人間ドック)

 総合健康診断は、一般健康診断・各種のがん検診・腹部超音波検査を複合した健診です。


◎ 心電図検査

 心電図検査は心臓疾患の早期発見と突然死の予防を目的に、学校保健安全法に基づき小・中・高のそれぞれ1学年を検査しています。(鳥取県は小学校4年生にも実施・・・一部希望者)
 心電図の波形は鳥取県健康対策協議会の若年者心臓検診対策専門委員会委員に委託して判読し、その結果が児童・生徒の健康管理に役立っています。



◎ 貧血検査

 貧血検査は血液中の血色素量(ヘモグロビン)を計り、貧血の有無・程度を調べるものです。
 貧血状態は発育障害や生活習慣病の要因ともなり、集中力の低下・倦怠感・いらいら感などが生じ学習障害も起きるため、学校における健康管理体制の一環として実施されています。



◎ 血清脂質検査

 血清脂質検査は血液中の中性脂肪・総コレステロール・HDLコレステロールの値を計り、生活習慣病予防のための保健指導に役立っています。



◎ 寄生虫卵検査

 厚層塗抹による便検査とぎょう虫検査を実施しています。
 寄生虫の感染は激減しましたが、鮎などから感染する横川吸虫卵がまれに検出されますし、ぎょう虫卵は平成12年度、園児・小学校低学年を中心に検査数の約1%から検出されています。